問題です:
次の①~⑦を、この順番で、〔 〕内に示された接続表現を各一回ずつ用いて、一連の文章にまとめよ。ただし、内容を変えない程度に文は適当に変更してよい。
〔しかし、すなわち、そして、だから、ただし、たとえば、なぜなら〕
① 論理トレーニングで大事なのは論理的な文章を数多く読むこと。
② さまざまな接続表現に注意することである。
③ 論理とは言葉と言葉の関係にほかならないが、それを明示するのが接続表現である。
④ 「しかし」という接続詞は多くの場合「転換」を示している。
⑤ 「しかし」の前後で主張の方向が変化している可能性が高い。
⑥ 議論の方向を見失わないためには、「しかし」という接続詞に注意することが必要となる。
⑦ ときに接続表現は省略されるので、その場合には自分でそれを補って読まねばならない。
解答:
①論理トレーニングで大事なのは論理的な文章を数多く読むことである。
そして、②さまざまな接続表現に注意することである。
なぜなら、③論理とは言葉と言葉の関係にほかならないが、それを明示するのが接続表現だからである。
たとえば、④「しかし」という接続詞は多くの場合「転換」を示している。
すなわち、⑤「しかし」の前後で主張の方向が変化している可能性が高い。
だから、⑥議論の方向を見失わないためには、「しかし」という接続詞に注意することが必要となる。
ただし、⑦ときに接続表現は省略されるので、その場合には自分でそれを補って読まねばならない。
(解説)
まず解答するために①~⑦までを読んで要旨をつかむことが必要である。そして、語の調子で選ぶのではなくそれを選ぶ理由を考えて、つまり論理的に考えて選択する必要がある。
要旨は①と②である。③は②の根拠として提示している。④~⑥は具体例、⑦は②~⑥の内容のただし書き的補足である。初めに主張を述べそれから詳述していくという英文によく見られる論じ方である。これだけつかめれば選ぶべき接続詞はほぼ決まったようなものである。
①と②の間に来る接続詞は両者がセットになっている主張なのだから「そして」
②と③の間に来るのは、②が主張、③がその理由であるから「なぜなら」
③と④の間に来るのは、③の例示が④だから「たとえば」
④と⑤の間に来るのは、④の言い換えが⑤だから「すなわち」
⑤と⑥の間に来るのは、(④、⑤)の帰結が⑥だから「だから」
⑥と⑦の間に来るのは、(②~⑥)の補足が⑦だから「ただし」となる。
⑥と⑦の間は語調からなんとなく「しかし」でもよさそうに思うが、この問題文自身が説明しているように「しかし」は(主張の)「転換」を示す。
⑦はそれまでの主張を転換しているわけではない。例外的場合を補足しているのだから「ただし」が最適である。
最后编辑于 2018-07-20 16:35:32