KeyFansClub

首页 » - 特色讨论区 - » 日语角 » いつでも参加できるみんなでゆっくり書いた間抜けな連載超小説「救世主日記」
悠久ノ風 - 2009/6/27 13:49:00

一言言えば、俺は救世主になった。

「あんたは小学生か!おじさんのくせに救世主ごっこかよ!」
「仮にあんたが本当に救世主になったら、こんな平和の世界で誰を救うつもり?」

他人に話せると、よくそんな反応だった。
そのとき、俺はただ軽く頷いた。
でも、それは俺が救世主であることへの否定じゃなく、彼らの普通の反応を認めただけ。

正直、すべては唐突過ぎだ。

KFCを救えと、ある日、夢の中誰かが囁いてくれた。
ほかのこともいろいろ話したけど、目が覚めたら、それしか覚えていなかった。
それに、なんとなく、自分が救世主になった気がした。

そして、今までとはあんまり変わらない生活を送りつつ、俺は「ついでにKFCを救おう」の責任を持って、また歩き出した。



                                                                                          つづく
一家一台ことみ弐号 - 2009/6/27 15:29:00
冷静に考えると、救世主になった俺だが、まず考える事は「早速行動を起こそう」ではなく、目的の解明だ。
あの日、夢の中でオレに囁きかけたのは誰なのか。
なぜ世界ではなく、KFCを救う任務を与えたのか。
そもそも、KFCとはなんなのか。
これらを解明しなければ、俺は前へ進めない。

これらの答えを求めて、俺はまず、「KFC」とはなにか、という暗号解読じみた事に没頭した。
watashia - 2009/6/27 15:53:00
こんにちは、救世主風お姉ちゃん
さようなら、救世主風お姉ちゃん
:miffy9:
悠久ノ風 - 2009/6/27 16:06:00
この世で、調べたいものがあるなら、もちろんインターネットで検索するのが一番手早いだ。
俺はGoogleをアクセスして、「KFC」を入力して、検索ボタンをクリックした。

一番上の結果はとある鶏屋さんのホームページ。
続いてくるのはみんなその鶏屋に関するもの。
かなり有名な鶏屋さんみたい。

でも俺は野郎じゃない。鶏屋さんを救う任務なんでありえない。
そして俺は第2ページのリンクをクリックした。
すると、「KeyFansClub」というリンクが目に入った。

「それだ!」

自分でもわからない自信を持って、俺は叫んで踊り始めた。
実際にいい踊りだった。
パソコンの前に再び戻った俺は、しばらくこの「KeyFansClub」というサイトを調べてみた。


                                                              つづく
諌山澪 - 2009/6/27 16:30:00
ググれなら、「Keyfc」を入力するのは一番効率的だと思う

あとは、俺の知る限り、「KeyFansClub」はいきいきしていますけど、

「KeyFansClub」を救える必要性を是非聞かせてください
一家一台ことみ弐号 - 2009/6/27 17:58:00
:miffy2: 月:miffy5: 日

やはり世界は俺の思ったとおりの正常な世界ではなかった。現に今オレは、昨日何時にどうやって眠ったのか知らないし、起きてカレンダーを見てみるとそこに並んでるのはなじんでた数字ではなく、様々なうさぎだった。これがオレに与えられた使命なのか。KFCを救えば、この密かに可笑しくなり始めてる世界自体も救えるのか。オレは慎重に、かつ丁寧に昨日の成果を思い返してみた。

第一、KFCとはKeyFansClubのことで間違いないだろう。昨日から飯をとってないオレは今や「ファーストショップの事じゃないか」とか錯覚しかねない状態になってるが、当時の冷静だったオレの判断はまず間違いないだろう。なぜなら、これは救世主にえらばれたオレ自身の判断だ。運命といえ使命といえ、最終的に決定を下すのは、オレ自身。これからKeyFansClubを救う事こそが、俺のやるべきことなのだろう。

第二、なぜオレのような者を救世主に取り上げるまで、KeyFansClubを救わねばならないのか。事態はそこまで切迫しているのか。KeyFansClubというところにはどんな問題、もしくは危機を抱えてるのか。または、これはただ、悪戯のだれかさんがオレに演じさせようとする茶番なのか(この可能性にしては、深く考えない事にしておこう)。昨日の成果によれば、まずKeyFansClubという組織は、世界中に存在するごく普通な同好会などと大して変わってないと言っていい。だが、もっと深く探ってみると、ことはそう簡単ではない事がわかる。内面において最大の問題は、同好会の名の下に結束してる人々のなかに、明確な愛好、目標すら持っておらず、いわば「愛が足りない」者が段々増えてることである。それから外面から組織をつぶそうとする敵。グリーンダムというコードネームを名乗りながらも、素性は隠し通してる謎の人物。まだそれにたいしてわかってる事は少ないが、大義と世間体などの名分でKeyFansClubを死地に追い込もうとたくらんでる事はたしかだろう。

よし、わかった事がこれほどあれば、俺がやるべきこともはっきりとしてる。
オレが救世主としてKeyFansClub(今後KFCと記す)を救う道は…

>愛を集める
  グリーンダムと対抗する



  つづく
悠久ノ風 - 2009/6/28 18:06:00
今日は大雨だった。そのおかげで、今日は一日もとっても涼しくて気持ちよかった。

朝からゆっくり朝飯、そしてゆっくり眠って、そしてゆっくり昼飯、そしてゆっくり眠って……
目が覚めた時はもう夕暮れ近くになった。
不意にカレンダーを見ると、そこにウサギさん……

て、ゆっくりしてる場合か!

救世主の使命を思い出した俺は、再び真剣に思考し始まった。

昨日の成果によって、今KFCが直面する危機は会員たちが愛が足りないという現状と、KFCを狙ってるグリーンダムと名乗る危険な殺し屋。
グリーンダムと対抗するため、まずはKFC内部の団結を求めなきゃいけない。
でも愛が足りないという現状で、それはとっても難しい。

遠い昔、KFCはとっても和んで、毎日みんなラブラブと過ごす場所だと聞いたことがある。
なら、いったい何か起こって、今の救えでも求めている状態に至るのか。
もっと詳しい調査が必要だ。

「ぐ~~」

何かが鳴ってる。て、俺の腹じゃないか!
まあ、腹が減ってても仕方ない。何か食いに行こうか。
朝飯も昼飯も家で済ませたから、夕飯は外で食べるに決まった。

俺はコートと着て、靴を履いて、家を出た。
すると……

目の前は馴染んでた町ではなく、知らない大陸がそこに浮かんでいる。
そばに路標のようなものが立っている。
驚きの極みをものともせずに、俺は恐る恐るそれを調べてみた。

「KFC大陸へようこそ」



                                                          つづく
とある便当屋さん - 2009/6/28 22:15:00
って!腹減ってるのに何で!?
つーかこの大陸、モンスター出そうじゃあねーか!オレッチ救世主なんだけど、勇者じゃあねぇぞおい!こんなんじゃスライムにも一撃で倒れるぜ・・・武器とか物色してみるか・・・

武器屋みたいな商店に到着しました
「お~い~誰かいませんか?   何だかわからないんですけど武器が欲しいんです、出来れば食いもんもついでに頂きたいのですが・・・」
「誰もいないっすかねぇ」
こそこそ人の家に忍び込んだ俺でした。
てぇーか何もねーだろうが、くっそ!
腹いっぱい食って日向ぼっことかしたいなぁ~
モンスターが現れたのはこんな超どうでもいいことを考えている時だった。

あの・・・普通ならさ、おれ、来たばっかりですので、もっと弱そうなもん出してくれてもいいんじゃない? んで、この超強そうな魔物っぽいもんはなんでしょう・・・あは、あはは・・・

とにかく逃げようぜ~☆
って何カッコつけてんだ俺は、うわあぁ!追いかけて来た!いや待て、もしかしたらあれが武器屋だったりしない? 「何しに来たの、何が欲しい?」とか俺に問いかけてきたじゃねっ?
ここは翻訳モンペチを探そう!きっと会話が出来るって!もっと穏やかに過ごせるって!

あれ、なんか凶器っぽいもの持ち出した、あれって冗談なんだよね、挨拶代りだよね?
凶器だなんてきっと気のせいってば、っておい、なんか俺が通ってきた道沈んでねっ!?
なんでだろう、はは、なんでだろっておいぃぃぃ!あんな物騒なもんあちこち振るんじゃねーよ
あっぶねー

やっぱ本気だこいつ
やっぱ魔物だこいつ、それに魔王クラスじゃねーかよ!なんなんだよおい!
絆創膏ください母さん!その前に助けてください!!
多重影分身の術!ってやっぱりむりー!!
僕オカルト信じてねーのに、一応救世主なんですけど、なんでこんな目に会わなきゃいけねーのさ!
いっといず~ぐらっど~とぅみーと!
とりあえず走りながら後ろ向けて言ってみた・・・
つづく・・・
諌山澪 - 2009/7/4 10:33:00
事実は小説より奇なり
KFCはともかく、このコーナーに「救世主」は必要だそうだ....
悠久ノ風 - 2009/7/6 13:51:00
ぐあっ!
言いながらスピードが落ちたせいで、魔物に追いかけられて喰われた!
でも俺は野郎じゃない。救世主だ。死ぬわけあるもんか!
が、なんだかふわふわな感じがする。

俺を銜えて、犬(?)の形をしてる魔物はどこへ向かって走ってゆく。
しばらくすると、どこかに到着したように、魔物は動きをとまって座っていた。

「ストレルカ~お疲れ様~」

と、女の子の声がした。
犬(?)が嬉しげに俺を地面に投げた。不思議なところ、痛い感じも全然しない。
目を上げると、一人の少女が立っていた。
髪が白くて長くて柔らかくてとっても可愛い小柄な女の子だった。

「わふ~救世主さんが死んじゃったなのです~」

目がきらきらしてる女の子一人と、ぼーと呆れてる俺。
短い沈黙の後、女の子は何か気づいたように、口を開いた。

「ああ、すみません。まだ自己紹介していないですよねよね。」
「私は能美クドリャフカ。クドと呼んでいいよ。」

いや、自己紹介なんかどうでもいい。

「先日、恭介さんから、犬を使って救世主を喰え、と命じられた。この間ストレルカはずっと救世主を探していますよ。」
「あなたが救世主さんですよねよね。早く恭介さんに報告しなきゃ。」

さらに呆れてる俺を残して、女の子はぱたぱたと走って行った。
替えて、茶色の髪と冴える目つきの男がやって来た。

「恭介さんだ。よろしく。」
「そんなに呆れるな。確かに君はもう死んだ。計画通りだ。」

いや、こう言う状況は普通に呆れてしまうと思うけど。

「まあ、まずは簡単に状況を説明しよう。」
「俺たちが住んでいるこのKFC大陸は今大ピンチに臨んでいる。どこが大ピンチかはまだ言えないけど、そんな気がする。」
「それに、異世界の力を借りて、きっとこの世界も救える気がする。」
「だから、君を召喚して救世主に任命した。」
「世界を救えのため、まずはこの世界の存在にならなければいけない。」
「君は異世界の存在だから、まずは死ぬことを通じて純粋の魂に戻ってよい。」
「そして、俺たちが用意した器に付着すると、君はこの世界で生まれ変わることになる。」

言いながら、いつしか現れたのベッドに眠っている女の子、いや、女の子の形の人形を指差している。

「どうだ。実に可愛い器だろ。」
「なあに、変な顔するな。救世主は女の子!という展開は面白いだろう。」

いや、あんたの変わった趣味だけだ。

「その子にお気に入りの名前を付けろ。すると、君の魂はその体に付着する。」
「この魂のままこの世界でずっと彷徨うのか、あるいはその体を受け入れてこの世界で生まれ変わるのか、君はどうする?」
「さあ、君が欲しい名前は?」

俺は…

                                                                          つづく
一家一台ことみ弐号 - 2009/7/6 17:20:00
そのとき、ある名前がピーンとひらめいた。

なぜだか知らないが、とにかく俺はこう言った。

「てぃびまぐぬむいのみなんどぅむしぐなすてらるむにぐらるむえぶふぁにふぉるみすさどくえしじるむ!」


つづく…
悠久ノ風 - 2009/7/7 14:36:00
「それはだめ。て、君が欲しい名前は?」

と、普通に否決された…

  つづく XD
とある便当屋さん - 2009/7/7 20:24:00
「て」じゃなくて、「で」なんだろう!?

と、普通に突っ込まれた:miffy4:

つづく
悠久ノ風 - 2009/7/8 13:54:00
「がぁ…こんなところに突っ込まれたとは思わなかった。」
「で、君が欲しい名前は?」

と、普通に誤魔化した。


  つづく
諌山澪 - 2009/7/8 14:34:00
「汐、というのはどうでしょうか」
「きっと、人生はいろんなことがあります。汐は渚から、時には引いて離れることもありますが…でも、時が経てばまた満ちて、そばに帰ってきます。ずっとそれを繰り返して…そんなふうに、何もかもを包み込み、育むような…大きな優しさを持った救世主になれる」と
ひとりでもロリロりバスターズを旗掲げしてみたかった恭介氏にこう言ってみた
    
  つづく
とある便当屋さん - 2009/7/8 17:12:00
「汐って俺と同じ職場で働いてる岡崎の娘ではないか
紛らわしいので却下、他に欲しい名前はあるのかな?一郎とか次郎とか…」
つづく…
(って、どんだけ命名に熱心なんだよお前ら!
井ノ原真人 - 2009/7/9 12:01:00
「そんな脇役みたいな貧乏な名前のやつは救世主であるもんか!せめて大宇宙銀河とか壮大な名前を付けろ!」
「ていうか女の子だろう!あんたって鈴の猫に変な名前を付けたことはとにかく、女の子に対しては全然センスないじゃん!」

と、普通に切れた。そして再び考えてみた後。

「綾(あや)ってどうだ?」
「なんだか綺麗な言葉をして控えめで優しい救世主の感じ。」
「きっといろいろな人と出会って、そして愛されて、この世界のすべてを許して、人気な救世主になれるかも。」
「それに、あやって名付けの子はきっと地下迷宮大冒険のような面白い展開をしてくれる。」


  つづく
(って、あんたたち名前に拘りすぎ。さっさと名前を決めて物語を進もう:miffy12: )
綾 - 2009/7/12 13:06:00
「そいつもいいなあ。」
「よし、決めた!君はこれから綾ちゃんと呼ばれる。」

そしてとりあえず美少女戦士のような恥ずかしいぷにぷにな変身シーンの後…
俺は綾と言う女の子に生まれ変わった…
いや、もう俺じゃなくて、女の子らしくあたしと自称しなくちゃ…

「があっ」

と、恭介さんは呆然となった。

「なにをぼーっとしてるよ。ほら恭介お兄ちゃん、もう終わったよ」

あたしは何気なく言ってみた。

「ぐあっ」

と、さらに呆然となった…
しばらくすると、ようやく恭介さんがは我に返った。

「すまん、魂が宿ってる器はこれほど萌えるとは思わなかった」

……
聞かなかったことにしよう。

「で、これからはどうしたらいいか?」

恭介さんに聞いてみた。
しばらく考えると、恭介さんはそう言った。

「そうだな。まずはこの日本語村の村長をやってみたらどう?」
「ちょっと前の村長が行方不明になったから、今は荒れってて、ある意味救えが欲しがってる」
「だから君はこの村を生かしながら、この世界の危機を探すといい」

そして、よくわからないが、あたしは救世主兼村長として、新しい人生を始めた。


  つづく

(何であたし自分でこの小説を続けなくちゃいけないだよっ!あんた達愛は無さ過ぎる:miffy3: )
kinomoto - 2009/7/12 19:41:00
なんだか途中風たんのやる気がだんだんなくしたような気がするが、気のせいなのか?
諌山澪 - 2009/7/13 0:41:00
「初めまして、アシスタントを務めさせていただきました 久遠寺楓と申します。これから、よろしくお願いいたしますね、村長さん」
村役場に入ったが早いか、見知らぬ美しき女性があたしに声をかけってきた。どうやら、この世界には鍵のキャラのみじゃないようだ。もしかして、リアルの世界に通じてるかもしれない。
「綾です、こちらこそ、よろしくお願いします。あの…久遠寺さん」 、って声を出すだけで、物凄く恥ずかしい。なぜロリ音なんだよ、これはなんという羞恥プレイなのか
「どうしたの綾ちゃん、顔が真っ赤だよ、熱でもあるのか」
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Episode:元村長
あれからはどれぐらい時間が経てたんだろう、
ずっと、同じどころでぐるぐる回っているような気がする
可笑しい、なぜ涙が零れ落ちてるんだろ、村人達のために、
自らの意志で村から出ていったくせに。
いいよ、きっと自分がいないほうがいいっ
全ての罪を一人で背負われるなら、村が平和でいられると思っていた
でも結局それは、ただの自己満足にすぎなかった...村が荒ってていく一方だ
「新たな「救世主」がやってきた、あんたのかわりに村長を務め始めたよ」
「......そうか」
「あんた、それでいいのか。今度はあの子に責任を持たせるつもり?」
「さあ、からっぱの自分には何ができるというの」
「ならば、捨て去ればよい、新たな体をつくってあげるから...
あんたはこれから、こう名乗ればよい...」
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「楓姉ちゃん?」
どうやら、あたしは気絶したようだ。そして、楓姉ちゃんが介抱してくれたんだらしい
「よっぽど疲れたんだね、今はゆっくり休めばいいよ..」

つづく
悠久ノ風 - 2009/7/15 13:59:00
何日過ぎてきた。ここの生活もだいぶ慣れてきた。自分のその物凄く恥ずかしいロリ声も何とか受け入れてきた。
でも——

「はあぁぁ 暇だなあ」

村長ってこれほど暇人なんで知らなかった。
ここまで毎日も楓姉ちゃんとお茶飲んだり飲んだりしてのんびりと過ごした。

「あの…楓姉ちゃん。ここで、本当に村長なんで必要なのか?」
「前来た時も今も、村民たちは全然無関心じゃない?勝手に毎日過ごして、村長に頼むことは何一つもないじゃん」
「いったい、村民たちはなにを期待してるか?あるいは、実は何も期待していないのか?」

楓姉ちゃんに訴えた。
楓姉ちゃんはお茶を飲んでまま、しばらく考えると、口を開いた。

「じゃあ、村長を辞めませんか」

「え?すみません、もう一度言ってください」

あんまり予想外れの発言だったので、あたしはびっくりした。

「だから、村長を辞めましょう」
「ここでは村長はいらない。私はわかってるよ」

「どうしてわかるの?」

「詳しいことはひ・み・つ~ とりあえず嫌な思い」
「それに、可愛いな女の子二人は村長役とその補佐役をやるなんで、勿体ないわ」

いや、あなたはもう女の子とは言える歳じゃないんだ。まあ、突っ込まないでおこう。

「そうだ、村長を辞めて、巫女にしようよ」

「え?すみません、もう一度言ってください」

またあんまり予想外れだったので、あたしはぼーっとした。

「だから、村長なんかより、巫女のほうが萌えで人気で面白いじゃない~」
「綾ちゃんにぴったり~」

自分の巫女姿を想像してみろ。

「……なんだか村長より一層恥ずかしくなる感じ」
「でもあたしが村長を辞めたら、楓姉ちゃんはどうするの?」

「それは簡単さあ。実はね、私はこう見えても、魔法使いだよ♪~」
「久遠寺家ねぇ、ずっと昔から魔法の名家だよ~」
「というわけで、私はたまには神社に遊びに行く魔法使い役をやってもいいよ」

そして、よくわからないが、とこか聞いたことがあるBGMと共に、楓姉ちゃんとあたしはジョブチェンジした!

「そうだ」

魔法使い久遠寺楓は何か思い出した。

「先は言い忘れたけど、巫女にチェンジしても、君の役目は変わらないよ」
「村民は何を望んでいるのか、早く調査しなきゃ」

「えっとね、巫女だから、神社を建てて、願い箱をしよう~」
「それで、村民の願いを聞いたり叶えたり、うまくいけそうじゃないか?」

無難なことだから、あたしは普通に提案した。

「願い箱か…まあ、普通だけどはじめはこれでいいわ」

楓姉ちゃんも賛成した。
そして、私たちはこの村で神社を建てて、願い箱を設置する作業に入った。



  つづく
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