メモリパソコンのプログラムが作業を行うための机のようなもので、メモリの性能が高いほど、より高速でさまざまな処理を行うことができます。
メモリは、静電気が起こす瞬間的な高電圧に非常に弱いため、取り扱いには注意が必要です。
HDDハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)のことで、写真や音楽、動画などのデータを保存する装置です。HDDに保存したデータは、電源を切っても内容を記録しておくことができます。
HDDは衝撃に弱いため、大きな衝撃や振動を与えると故障してしまうおそれがあります。
CPUパソコンの頭脳にあたる部分で、プログラムの実行や計算を行います。最近では、性能を高めるためCPUの中に複数のCPUが組み込まれているものもあり、組み込まれるCPUが2つのタイプを「デュアルコア」、4つのタイプを「クアッドコア」と呼びます。動作中は高熱を発するため、ファンやヒートシンクなど、何らかの冷却装置がついていることがほとんどです。
マザーボードパソコンのさまざまな部品を装着する基板のことで、メインボードと呼ばれることもあります。電子回路が張り巡らされた板状の土台のあちこちにスロットやコネクタ、ポートなどが装着されており、CPUやメモリ、HDD、光学ドライブ、電源などの部品を接続することで、1台のパソコンを構成します。このような仕組みは基本的にどのメーカーのパソコンでも共通していますが、マザーボードの規格によって搭載できるCPUやメモリの種類は異なります。
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新しいパソコンを買おうと思ってお店に行ったのはいいけれど、製品のスペックを見ても意味がよくわからない…そういう人は多いかもしれません。
そんな時は、パーツの役割を理解すれば、パソコンの性能を比較しやすくなります。さらに、パソコンを使って何をしたいかによって、選ぶパソコンが変わってきます。インターネットができれば十分なのか、ゲームで遊びたいのか、画像や動画を編集したいのか、それとも仕事で使いたいのか…用途によって、必要となるスペックは違ってきます。一般的にハイスペックなパソコンほど高価になるので、用途と予算のバランスを考慮して、自分の目的に合ったパソコンを選びましょう。
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CPUの製品名とコア数、動作周波数を確認します。製品名からはCPUの世代がわかり、一般的に新しいほど高性能になります。コア数は多いほど同時作業をするときに効果的。また、動作周波数(GHz)は基本的にその数字が大きいほど処理速度が速くなります。
CPUの表示例) インテル® Core™ i7-4700MQ プロセッサー (2.40 GHz,4コア/8スレッド)
Core iシリーズの場合、4700MQの最初の文字である4が世代数(第4世代)、2.40GHzが動作周波数を表しています。
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画像や動画の編集など、パソコンに負担がかかる作業を行う際、容量(GB)が大きいほど動作がスムーズになります。
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記録容量(TB/GB)が大きいほど、動画などサイズの大きなファイルをたくさん保存しておくことができます。最近では、HDDより高価ですが、データの読み書きが早く衝撃にも強いSSD(Solid State Drive)を搭載した機種もあります。
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DVDやBD(ブルーレイディスク)等の光学ドライブ、地デジチューナー、無線LANなど、必要なものが搭載されているかをよく確認しましょう。
※TB、GBはデータの容量を表す単位で、1TBは1GBの約1000倍です。
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スペックにはあまりこだわらなくても大丈夫。最新のWindowsなら、操作のしやすいタッチパネル搭載モデルがオススメです。
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出張などで持ち運ぶ場合、バッテリー駆動時間や本体の重さがチェックポイントです。あらかじめMicrosoft Officeがインストールされているモデルもありますので、そうした機種を選ぶのも良いでしょう。
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画像や動画、音楽ファイルは品質が高くなるほどファイルのサイズが大きくなるので、HDD容量が大きな機種を選ぶといいでしょう。足りなければ外付のHDDで補うという選択肢もあります。また、ブルーレイの映画などを楽しみたい場合は、フルHD(1920X1080)の解像度のディスプレイが搭載されたモデルがオススメです。
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動画や音声を編集・加工する際は、サイズの大きなデータを頻繁に読み書きするため、CPUとメモリの性能が重要なポイントとなります。もし使いたいソフトが決まっている場合は、その推奨スペック以上の機種を選びましょう。CPUであれば、コア数の多いもの、メモリは容量の大きいものがオススメです。HDD容量についても、できるだけ余裕を持たせることをお勧めします。
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ゲームソフトの推奨スペック以上であれば問題なく動きますが、3Dゲームなどで遊ぶ場合は専用のグラフィックボードを搭載しているPC等をオススメします。
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パソコンを構成する部品にはさまざまなものがあります。ここまでに紹介したもの以外で、比較的よく使われているものを紹介しましょう。
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映像をディスプレイに表示するための拡張ボード。最近では、あらかじめマザーボードやCPUにグラフィック機能を内蔵した機種も増えていますが、専用の高性能なグラフィックボードを搭載した機種の方が、最新ゲームなどをよりきれいな映像で楽しめます。
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音声を入出力するための拡張ボード。最近ではほとんどの場合、マザーボードにサウンド機能が搭載されていますが、よりよい音質を求めたり、多彩な入出力端子を追加したりといった場合に使われます。
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パソコンをネットワークにつなぐための拡張ボード。サウンドボードと同じく、最近ではほとんどの場合、マザーボードにLAN機能が搭載されています。